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広美、この世に誕生！

私は、散髪屋の娘に生まれました。男系家族の中の紅一点でした。
初めての女の子ということで、かなり、甘やかされて育ったように思います。
そして、あの頃の時代、サラリーマンより自営業のほうが裕福だったという関係で、何不自由なく暮らしていたようにも思われます。

おじいちゃん子で、どこへ行くのも後を付いて歩いていた私でした。
兄弟は、兄一人。6歳も違うということで、一人っ子同然。
父に怒られると、祖父に行く。祖父に怒られると親の元へと、上手に親と祖父の間を行ったり来たりしていたようにも思います。
その頃から、世渡り上手だったのかも…
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その頃の私は、何も考えることなく（本当は、あったでしょうか忘れました）育ったように思います。
幸福だったと思います。その頃の写真を見ても、無邪気な顔をして、笑っています。
その頃に、祖父に言われた言葉があります。
「女の子は、笑う顔が一番だぞ」何気なく聞いていた私でした。
なぜという疑問もなく、そりゃそうですよね。まだ3歳4歳の頃ですもの。